磨き。英でPolish。それは「心」が表れるものです。磨きは実に楽しい。


心が荒れていればどんなに良い物を使用してもその感情は表れてしまう。大根おろしと似ています。

 

また、磨きは正確な情報が少ないが為に色々な誤った情報が多く氾濫しています。大変悲しいことです。

 

きれいにしたくても、どうしたらよいか分からない。

しかし理解してしまえば簡単なこと。でも奥が深い。だから楽しいのです。


磨き(特にアルミ)は、下地がきちんと完成しない限り、その後どんなに良いケミカルを使用してもピカピカにはなりません。

そうです。磨きは何にでも共通して言えることで、単純な作業の繰り返し。ひたすら忍耐が試されます。

 

そして・・・磨き終えた後の爽快感。これだけは言葉では文面では表しきれません。

それをみなさん味わって頂きたいです。

 

各ケミカルの切り替わりのコツは表現し難く、経験を積まないとなかなか掴み難いものです。

ですが、大体の流れ。これだけでも知っているのと知らないのでは大きな違いです。


そんな磨きの紹介です。今回はファットボーイの純正フロントフォークを題材に一部始終載せております。

 

研磨材 ワコーズ製メタルコンパウンド・マザーズ製マグポリッシュ(磨きのコンビ!)
 生地洗ったネル生地・使い古しの柔らかい攻撃性の低い雑巾
ヤスリ丸ヤスリと平ヤスリ・400番の耐水ペーパー・3M塗装用スポンジヤスリ3種
道具回転道具と専用のヤスリ(フラップホイール)・当て物(コルクなど)
その他やさしい気持ちと忍耐
カメラCanon EOS Kiss Digital
磨き人・撮影・解説Masayuki

 

 

工程を重ねるごとに変わっていくのがお解かり頂けると思います。

 

では、ポリッシュワールドへ~!

 

 

 

フォークを車体から取り外し、まずはクリア塗装の剥離です。

剥離剤を使用し、しばらく置いておくと面白い位剥がれていきます。

そうするとアルミの地金が顔を覗かせます。加工時の加工跡でザラザラです。

このまま研磨剤を使用して磨いても、気の遠くなる話です。

 

 画像は一応剥離が済み、万力にセットした画像です。

 

 

これでは分かりにくいので、表面のアップ。

 

 

まだクリアが取れていない部分が残っています。横線も多数見られます。

せっかくなので、フォークを鋳型から出したままって感じの表面を適度に荒らします。

 

 

磨くというよりは、整える。の方が表現的に正しいかもしれません。

丸ヤスリでバリを取り除いていきます。その後、平ヤスリで曲面を滑らかに整えます。

 

 

さらに続きます。