ヤスリをかけたままは見栄えが悪いので表面を整えます。

 

 

機械を使用する場合、ミスは許されません。

 

 

手磨きの感触・感覚を覚えていない方の機械の使用は絶対にオススメはできません。 慎重に行います。

この手の機械を持ち合わせている方は少ないと思います。 時間はかかりますが手磨きでも大丈夫です。

 

私が機械を使うのは、短時間で早く済ませないとお客さんに負担だからです。(お金の面と待ち時間で)

手で磨くのと機械を使用するのでは1/3の時間短縮です。

 

しかし、最終的な仕上げなどはやはり手仕上げです。繊細な作業は機械にはできません。

 

 

次に、表面を均等に整える為に400番の耐水ペーパーヤスリと当て木の登場です。

初めに楽をする為に当て木を使用しますが、やはり曲面が多いので最後は手で仕上げます。

(ここでの当て木とは=コルクとお考えください)

 

ここでひとつミソ

 

耐水ペーパーでなぜ水を使うのか。それはペーパーの目詰まりを防ぐ為です。

しかし経験上、水を使って磨くとなぜかあまり良い結果になりません。

 

そこで水の代わりに使うのが「灯油」。ケロセンです。金型屋さんもオススメしています。

なぜ?って。それは使えば分かります。 あっ。灯油は少々手が荒れるのでそこだけ気を付けて。

 

 

400番のペーパーヤスリの次は3M製の塗装用のスポンジヤスリです。

これは、いままで知っている中では本当にいい物です。

 

他のスポンジヤスリで苦労してたのに、「なにこれ??」って位、楽できれいになります。

この3種類で320番~1500番まで、押し付ける強さを調節し番手に変化をつけることができます。

 

 

このスポンジヤスリをかけ終えた位で表面が変化しているのに気が付きます。

表面がフラットにボヤっと光っています。

 

これが、「下地の完成」です。

すべてはここの仕上がり具合で最終的な仕上がりまで決まってしまいます。